竹田のNIPPONIA 社員旅行2022 Vol.8
竹田城下町は篠山のそれに比べてこじんまりとしている。山裾に平行して幾つもの筋が重層(寺町筋、小川、線路、そして城下町のメイン街道筋、河、国道など)して通っている。それはあたかも、竹田城のある古城山から発生した波紋が広がっているようだ。
そしてそのメイン街道沿いにNIPPONIAの城下町ホテルENはある。
竹田のNIPPONIA宿泊棟は、篠山のそれとは趣が異なり、受付のある「欅」棟の周辺にほぼ集中している。その隣には中庭を囲んだ食事棟、大浴場棟がある。
宿泊棟が、竹田城下町のメイン街道を挟んで建っているため、街道自体がNIPPONIAの宿泊施設の一部になっているような感覚があり、それが竹田のNIPPONIA宿泊体験の醍醐味でもあった。
通りをゆく人々の事の次第に耳を傾け、かつ夜は、格子から漏れ出す光の中での生活あるいは宿泊に纏わる事の次第を放出し、低温色の光に照らされた街路で営まれる日常に参加する。夜、同僚たちの酒盛りの喧騒から離れ、夜の冷気を吸い込むために街路に出ると、開け放たれた玄関と通り庭から、賑わいがかすかに滲み出してきていた。
長い間、書き継いだ社員旅行のレポートもこのVol.8をもって終わりにする。以下、竹田のNIPPONIA宿泊棟のヴァラエティーに富んだ町屋たちの写真を紹介してゆく。